クグロフを普及させたい！！★PART3★クグロフとは？お菓子？パン？

Column

2023.01.01

あけましておめでとうございます！

2023年もミニチュアガーデンカフェをよろしくお願い申し上げます。

『クグロフ』の普及活動に奮闘しているミニチュアガーデンカフェの垰本（たおもと）です。

本年も『クグロフ』を少しづつでも知名度を上げていけるように頑張って活動していきたいと思います。

ということで本年一発目のコラムは『クグロフ』について書きます。

ミニチュアガーデンカフェでの看板商品の『クグロフ』についてどういったものか？また、どのように普及させて認知度を上げていくか？日々考えております。

『クグロフ』についてのコラムPart3です。

『クグロフ』のコラムPart1はコチラ→クグロフを普及させたい‼Part1

『クグロフ』のコラムPart2はコチラ→クグロフを普及させたい!!Part2

今回は『クグロフ』の歴史について書きます。

『クグロフ』の起源については上の写真の本「クリスマスの発酵菓子～ヨーロッパで愛され続けるその背景、魅力と作り方　誠文堂新光社」に詳しくわかりやくす記載されてます。

コチラの書籍では当店の『クグロフ』や『ベラベッカ』のレシピを掲載させていただいております。

詳しくは→こちらのコラムをご覧ください。

上の写真の「フランス伝統菓子図鑑～お菓子の由来と作り方　誠文堂新光社」でもよくまとめられていてわかりやすいです。

上記の2冊の参考文献とWEBでの資料を参考に掻い摘んで『クグロフ』の起源についてお話いたします。

『クグロフ』というものの存在が確認されているのは16世紀～17世紀頃といわれてます。

↑コチラの写真のようなクグロフ型を使用し作るようになったのが18世紀頃といわれてます。

発祥については諸説あり、フランスのアルザス地方の他、ドイツ、オーストリア、スイス、ルクセンブルクに渡って存在されたことが確認されてます。

諸説については調べ切れていませんが、フランスのアルザス地方に伝わるクグロフ誕生の逸話を紹介いたします。

それは、アルザス地方のリボーヴィレ村に住む陶工職人がイエスキリストの生誕を祝うためにやってきた東方の三博士（※聖書の登場人物）をもてなし、そのお礼に陶工が作った珍しい型を使って焼いたのが『クグロフ』だと言われています。

そうすると『クグロフ』の存在を確認できる16世紀よりはるか昔（紀元前後くらい）に『クグロフ』はあったということになります。

そして珍しい型とは現在スフレンハイムで作られている陶器とどう違っていたのか、また今と同じ形なのか謎です。

いづれにせよ、伝説的な逸話があるような特別な食べ物として『クグロフ』は認知されています。

こちらのWEBサイトの『クグロフ』のページでも掻い摘んで紹介させていただいております。→コチラ

また、18世紀（1770年）にオーストリアのハプスブルク家からフランス皇太子ルイ16世に嫁いだマリー・アントワネットが『クグロフ』を大好物で嫁いだ際にパリへ持ち込んだ説もあります。

16世紀には『クグロフ』の存在は確認されていたのでフランスのパリにはなかった食べ物だと考えられます。

贅沢王妃と悪評の高いマリー・アントワネットですが、その象徴的発言フランス革命前の食糧難のときに「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない！」と言った発言のお菓子はブリオッシュのこととされていますが、『クグロフ』のことだったかもしれません。

（※本当はこの発言はマリー・アントワネットの発言ではなく、他の誰かが言ったことを民衆が勝手にマリー・アントワネットが言ったと思い込んだとされています。）

余談ですが、私はマリー・アントワネットのことを漫画の「ベルサイユのばら」通称「ベルばら」で知ったので贅沢王妃という印象よりも悲劇の王妃といった印象のほうが強いです。

我々の世代にとっては超有名な漫画ですが、最近の若い世代の方はあまり知らないと思います。

誰でも面白く感動するストーリーですので若者にもお勧めしたいと思います。

ということで、『クグロフ』という食べ物は現在の『クグロフ』とは形や物も違うかもしれませんが、かなり古くからあった非常に伝統的な食べ物で、歴史的にも重要な場面で登場していることがわかりました。

ミニチュアガーデンカフェでは『クグロフ』のストーリー、伝統を守りながら、購入していただけるお客様にも広く認知してもらい、この日本でもメジャーな食べ物となれるよう頑張って普及活動をしていきたいと考えております。

『クグロフ』の素朴な味の中にはそんな壮大なストーリーがぎゅっと詰まっているのです。

ミニチュアガーデンカフェのクグロフはオンラインショップでも6種類ご購入いただけます。
お気軽にご利用ください。

↓クグロフの購入サイトはコチラ

結婚式の「引き菓子」や「内祝い」などのお祝い事のご利用にもお勧めいたします。