Column
当店のケーキの特徴
2022.05.22
こんにちは。
MiniatureGardencafeシェフパティシエ 本田大輔です。
今日は私がケーキを作るうえで大切にしていることをお話しようと思います。
これはいろいろなお店やシェフ達がいらっしゃって、考え方や味覚、好みも様々なので、正解は無いのですが、私は次の5点に気を付けてケーキを考えています。
- 素材の味を生かす
- 必要以上に色々な素材を掛け合わせない
- 極力お酒は使わない
- ゼラチンは最小限に
- 優しい甘さ
この特徴を見ていると、一見単純なケーキを作っているだけでは?という印象を持たれる方もいらっしゃるかとは思いますが、お客様がケーキを選ぶときに想像しやすい味にしたいと考えています。
色々なケーキを買って帰って、子供たちに「これはオレンジのケーキ」「こっちはチョコレート」といった具合に「これが。。。なんだっけ?」とならないように(笑)
・素材の味を生かす
ケーキに使う材料は牛乳、卵、粉、フルーツなど多岐にわたりますが、メインとなる食材に余計な手を加えると味とイメージがブレてしまいます。苺が食べたいのに苺の味があまりしなかったら残念ですよね。
お客様が食べた時、「予想外」な美味しさよりも「想像以上」の美味しさを見出せるようにケーキの構成を考えるようにしています。
・必要以上に色々な素材を掛け合わせない
先述した素材の味を生かすのと少々かぶってしまうところもあるのですが、お互いを助長するような素材、代表的なのは「チョコ×コーヒー」や「苺×ラズベリー」などですね。色々な素材を掛け合わせる事で美味しくなる可能性はありますが、美味しく無くなる可能性も高くなります。
・極力お酒は使わない
これは私がお酒が苦手・・・。というのもあるのですが、本来の素材の香りを感じてほしいからです。確かにお酒を使うと芳醇な香りになったり、素材にない香りをプラスしてくれたりと、良い事も多いです。ですが、優しいクリームの香りや味、フルーツが持っている本来の香りなどが感じられなくなってしまうのです。もちろんお酒を主役にしたケーキもありますので、一概に否定するわけではありません。
最近ではお酒が入っているかどうか気になさるお客様も増えてきていますので、お酒を使わなくてもこんなに美味しいんだ!と思っていただければ幸いです。
・ゼラチンは最小限に
ケーキの形を保つためには、いろいろな素材の「固まる力」が必要になります。
その代表格が「ゼラチン」です。このゼラチンの力で固めたケーキはどうも口の中に残ってしまう気がしています。私は卵やチョコレートの自然に固まる力を最大限に利用して、ゼラチンは補助程度に使うようにしています。
卵やチョコレートの固まる力を使うと、口どけがなめらかになったり、のど越しがすっきりしたケーキになります。口の中でケーキがすっと溶ける感覚を是非味わってみてください。
・優しい甘さ
これが一番重要かもしれません。
甘さが強いと途中で飽きてしまう上に、また食べたいなと思えなくなってしまうのです。
このように、MiniatureGardenCafeでは日々研究を重ね、お菓子を作っております。
まだいらしたことのないお客様ぜひいらしてみてくださいね!
シェフパティシエ 本田